一般的に、サプリメント(健康食品)を選ぶとき、”自覚症状”や”その時々のブーム”・”他人から薦められたから”、といったあいまいな基準で選択されてきました。
当院が行うサプリメント外来の特長は、ビタミンやタンパク質など栄養素の代謝状況(栄養の摂取・補充作用)を生化学的に反映する【血液検査データ】を、医師が詳細に解析することにより、栄養素の過不足状況を導き出します。
そして患者様おひとりおひとりの状態に最適な栄養素を、サプリメントによって組み合わせ、ご提案いたします。
これにより、人間が本来持っている自然治癒力を最大限に発揮でき、その結果として現在のご自身に最良の健康状態(オプティマムヘルス)を得ることが可能になるのです。
当院のサプリメント外来は、分子整合栄養医学(「サプリメント外来(栄養療法)への想い」を参照)に基づき治療実践しています。全身状態の改善により、現在使用中の薬剤の減量や中止が可能となることがあります。この変化は、薬物療法では得られない質であり、患者様が本来持っている可能性の広がりを感じることができるものと思います。
分子整合栄養医学を臨床に応用している医療機関は、東海地方では当院が先駆けです。また心療内科・精神科領域では全国的にも少ないため、三重県内のみならず、名古屋市など愛知県、岐阜県、大阪府、奈良県、和歌山県、滋賀県、静岡県、兵庫県からもご来院いただいております。
「朝目覚めると気分が良く、食事が美味しい。身体に気になる症状はなく、多少の無理はひと晩眠ることで解消する。楽しいことを楽しいと感じ、美しいものに感動する−」
本当の健康とは、こんな状態のことではないでしょうか?
私たちの身体は、最適な栄養素の補給によって健康状態を維持するパワーを持っているのです。
サプリメントへの関心が高まり、医療機関でサプリメントを扱うことが増えてきました。
当院のサプリメント外来では、全てひとりひとりの状態に応じたテーラーメードサプリメントを用いています。
当院で使用するサプリメントは天然素材から作られています。また高純度・高品質の治療に適した製品で、GMP(製造管理及び品質管理基準)適合工場でつくられています。GMP基準というのは医薬品の製造に関してその効果や安全性を確保するために設けられたものです。まだサプリメントの製造に義務づけられていないこのGMP基準をいち早く自主的に採用し、安全な衛生管理のもとで作られた信頼性の高い製品です。
様々な症状や病気は体の分子レベルの異常からおこるという分子整合栄養医学の考えに基づき、詳細な検査データから不足の栄養素を読み取ります。そして、不足した栄養素を至適量補給するという栄養療法を導入しています。
日常みられる様々な症状はビタミンやミネラルといった微量栄養素の減少や欠乏による栄養バランスの乱れでおこる場合があります。これを整えることにより自然治癒力が最大限に発揮されて多くの症状が改善され、自分にとっての最良の健康状態(オプティマムヘルス)を得ることができます。そのため詳細な血液データから欠乏した栄養素を見つけ出し、不足栄養素を良質なサプリメントの形で至適量飲んでいただきます。
基本的には、どのような症状でも構いませんが、参考までに以下を挙げました。
めまい・倦怠感・うつ病・パニック・肥満・アトピー性皮膚炎・肌荒れ・にきび・自律神経失調症・更年期症候群・月経不順・不妊・統合失調症・自閉症・多動・子供の成長・その他の症状がある方
サプリメント外来は、詳細な血液検査からはじまります。
血液検査データは、身体の中の様子、それも栄養状態を最も明快に、かつ、客観的に指し示す指標だからです。
初回面接⇒診察
現在のお悩みを把握するために面接を行います。
レギュラーコース
こんな方にオススメ★
◇より詳細な検査をしたい方
◇機能性低血糖症(血糖調節障害)の方
◇低血糖かどうか知りたい方
◇男性(不足しがちな亜鉛の検査)
etc・・・・・
採血 ⇒ 解析 ⇒ レポート作成
血液や尿の検査を行っていただきます。
その後、検査データに基づき、現在の身体の状態や不足している栄養素、最適な量を分子整合栄養医学に基づき分析し、「栄養解析レポート」「サプリメントレポート」にてご説明致します。
(レポートの監修は、東京で分子整合栄養医学を専門に行っている溝口徹先生にしていただいております。)
※検査項目・項目数により料金が違います。
レギュラーコースは60〜70の検査項目があります。
採血後、レポート作成までに1カ月程度かかります。ご了承ください。
約1カ月後:結果説明 ⇒ サプリメント相談
「栄養解析レポート」に基づき、現在の栄養状態と最適なサプリメントを提案します。
“サプリメントを摂りましょう!”
必要に応じて3〜6ヶ月後に再度検査、栄養状態の確認を行います。
(サプリメント外来の期間中は、当院がお勧めするサプリメントをご使用ください。)
結果説明後、担当カウンセラーによるサプリメント相談を行っています。
STEP1〜STEP3までのご予算の目安です。
レギュラーコースの予算の目安
費用:40,000円前後
※1ヶ月にかかるサプリメント代は20,000円〜90,000円
(その方の不足している栄養状態によって異なります。)
※栄養管理料 2,000円
精神疾患の原因にはいろいろな説がありますが、脳内で神経と神経の間(シナプスといいます)の情報をやり取りする物質(神経伝達物質といいます。セロトニンやノルアドレナリンなどが代表的です)の乱れが主な原因と考えられています。
精神疾患から回復するには、心の問題である『心因』の解決ももちろん重要ですが、脳の機能の回復も必要です。さて『神経伝達物質』が乱れてしまう背景には、まず、心の中の大きなストレスや悩みがあります。さらに、そのような心の原因に、
・食生活の悪さによる栄養欠損
・不規則な生活による自律神経の乱れ
・睡眠リズムの乱れ
・低血糖症(甘いものや白米、パンなど炭水化物の摂り過ぎで起こる病気)
などの生活習慣に関わる要因が重なることによって、神経伝達物質やホルモンバランスが乱れ、精神疾患になります。
現在、精神疾患の治療ではお薬を使った治療が主流であり、有効な治療であることから当院でも積極的に活用しています。しかしお薬での治療の決定的な問題は、根本的な治療ではないことです。たとえばうつ病やパニック障害はセロトニンなどの神経伝達物質が低下して起こります。しかし現在の代表的な治療薬である SSRI (選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類のお薬は、神経伝達物質そのものを補ったり、神経での合成を増やす薬ではありません。古い神経伝達物質が神経細胞に吸収され再利用されるのを防ぐことにより、神経伝達物質の量を保っているに過ぎません。また、副作用も少なくありません。
当院の栄養療法ではセロトニンなどの神経伝達物質を作る栄養素(アミノ酸・ビタミン・ミネラル)を食事やサプリメントから摂ることによって、欠損している神経伝達物質を補い、また、全身の状態を最良の健康状態(オプティマムヘルス)を得ることを目指します。なおこの治療法はノーベル化学賞・平和賞の受賞者ライナス・ポーリング博士が提唱し、その後、カナダの精神科医師エイブラム・ホッファー博士が引き継いだ分子整合栄養医学に基づいています。この学問では様々な症状や病気は身体の分子レベルの異常からおこると考えます。
もしも、あなたの心の問題が解決されているならば、抗うつ薬などのお薬だけに頼るよりも脳の中の神経伝達物質のバランスを元に戻すこの栄養療法が非常に有効です。
もしもあなたの心の問題がまだ、解決されていない場合でも栄養療法や生活のリズムの改善を行えば、神経伝達物質の正常な働きの助けとなるので、身体や脳を下支えする効果を発揮し、症状の改善、緩和が十分に期待できます。
ここで注意して頂きたいことがあります。栄養療法は決して薬物療法を否定するものではありませんし、「サプリメントが精神疾患を治す」という単純なことを主張しているわけでもありません。専門医の指導のもと両方を相互に効果的に用いることで、相乗的な改善が期待できると思います。
なお、この治療は保険外診療(自費診療)が中心になります。保険で定められていない検査やサプリメントの処方を行うからです。保険診療と比べると、自費診療は高いと感じるかもしれません。しかし保険診療ではビタミン剤などのいわゆるサプリメントの処方は限定されますし、詳細な検査・解析が困難なため保険外診療とさせていただいております。
脳やホルモンをはじめとする身体の機能と心の働きは密接に関連しています。分子レベルで脳や身体に注目して、疲れきった心を回復させる当院の栄養療法を試してみませんか。
※料金は目安となります。施術プランやオプションによって、料金が異なる場合がございます。
※料金は消費税込みの金額です。
※お支払い方法は、現在現金のみの扱いとなっております(クレジットカードはご利用いただけません)。
検査・栄養解析料金 ※保険自己負担3割の方の場合(目安)
|
施術名 |
料金 |
栄養解析レギュラーコース
(より詳細な解析をご希望の方向き) |
※保険外診療(自費診療)
検査料金 ・栄養解析レポート作成料金・分子整合栄養医学結果説明料金:60000円〜 |
検査内容 |
施術料 |
ピロリ菌抗体検査(血液)
慢性胃炎や消化性潰瘍への関与が明らかになっているヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染の診断に有用です。 |
4,400円 |
血清ペプシノーゲン検査 PGT、PGU、PGT/PGU比*1
胃粘膜の萎縮状態を調べます。栄養療法を実践していてもなかなか検査データが改善しない方にもお勧めです。 |
4,400円 |
ピロリ菌抗原検査(便)
胃の中にいるピロリ菌は便中に排泄されるので、糞便中のヘリコバクター・ピロリ抗原を検出することによりピロリ菌の感染の有無がわかります。リアルタイムで菌の存在を知ることができますので、ピロリ菌の除菌療法後の効果判定によく用います。 |
2,200円 |
甲状腺機能検査(血液) TSH、FreeT3、FreeT4*2
甲状腺の機能を調べる検査です。甲状腺機能の変調によりうつ状態などの精神症状がみられることがあります。自覚症状だけでは両者を見分けるのは難しく、鑑別のために有用です。 |
8,250円 |
インスリン(IRI*3)
精密測定インスリン分泌と末梢組織におけるインスリンの感受性を測定する検査項目です。当院では主に[機能性]低血糖症の診断のために用いています。 |
2,647円 |
*1 |
:血液中のペプシノーゲンを測定いたします。ペプシノーゲンにはPGTとPGUの2種類がありPGT値とPGT/U比により胃の状態がわかります。 |
*2 |
:TSHは甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone)の略で、甲状腺ホルモンの分泌を調節しています。FreeT3・T4はともに甲状腺から分泌されるホルモンで甲状腺機能を鋭敏に反映する指標となります。 |
*3 |
:immunoreactive insulinの略。インスリンは糖代謝ならびにアミノ酸、脂質代謝などに関与する膵由来のホルモンです。糖代謝異常の病態把握、膵機能の診断に有用です。 |